麻雀は「難しそう」と感じる方が多いゲームですが、基本ルールを押さえれば初心者でもすぐに楽しめます。
この記事では、全くの未経験者でも安心して始められるように、麻雀のルール・役・点数・用語を一から丁寧に解説します。
これを読めば、オンライン麻雀や友人とのプレイで戸惑うことなくゲームを楽しめるようになります。
麻雀ってどんなゲーム?ざっくり魅力を解説

麻雀は4人でプレイする頭脳系のテーブルゲームです。
手元の牌を組み合わせて役を作り、誰よりも早く上がることを目指します。
ルールを覚えるのは少し大変に思えるかもしれませんが、一度理解すれば何度遊んでも飽きない奥深さが魅力です。
牌を引いて捨てるというシンプルな流れの中に、読み合いや戦略があり、運と実力のバランスが絶妙です。
麻雀は日本だけでなく、中国や韓国、東南アジアを中心に世界中で親しまれており、最近ではスマホアプリやオンライン対戦も普及しています。
初心者でも一度覚えてしまえばすぐに実践できるため、老若男女問わず楽しめるゲームと言えるでしょう。
まずは、麻雀がどんなゲームなのか、その全体像をつかむことがスタートラインです。
麻雀の基本ルールはこの流れを覚えればOK!

麻雀のルールは一見複雑に感じますが、実際のゲームの流れを覚えれば一気に理解が深まります。
ここでは、初心者でもスムーズにプレイを始められるよう、麻雀の基本的な進行の流れを紹介します。
麻雀は4人で対戦し、順番に牌を引いて捨てながら、決められた形(役)を揃えて上がることを目指します。
まず、136枚ある牌をそれぞれに配り、13枚の「手牌(てはい)」を持ってゲームが始まります。
最初のプレイヤーは14枚の牌を持ち、1枚を捨ててスタート。
以降は時計回りに進行し、プレイヤーは山から牌を1枚引いて(ツモ)、いらない牌を1枚捨てるという行動を繰り返します。
この「引いて捨てる」というシンプルな行動を繰り返す中で、プレイヤーは「アガリ」の形=4つの面子(セット)と1つの雀頭(ペア)を目指します。
例えば「1・2・3の順子」や「7・7・7の刻子」などを4つ作り、「東・東」のような対子を1つ揃えると、基本的なアガリ形が完成します。
役が1つ以上成立していれば、「ロン」または「ツモ」でアガることができます。
「ツモ」は自分で山から引いた牌でアガる場合、「ロン」は他人が捨てた牌でアガる場合に使われる用語です。
また、あと1枚でアガリの形が完成する状態を「テンパイ」と呼び、テンパイ状態で「リーチ」と宣言すると、以降の捨て牌は変更できなくなります。
ただし、リーチには1000点の点棒を支払う必要があり、アガリに成功すればボーナスが加算されます。
ゲームは1局ごとに進行し、誰かがアガるか、全員がアガれないまま牌が尽きると「流局(りゅうきょく)」となります。
各プレイヤーの得点を記録しながら、半荘(はんちゃん)と呼ばれる東場・南場の8局を行って勝敗を競います。
麻雀の流れは慣れてくると自然と身につきます。
まずは「引いて捨てる」「役を作る」「アガる」という3つの基本だけを意識してみましょう。
麻雀牌の種類と役の基本構造を理解しよう

麻雀のルールを理解するうえで、まず覚えておきたいのが「牌の種類」と「役の基本構造」です。
これがわかると、なぜその形でアガれるのか、どのような牌を集めればいいのかが見えてきます。
麻雀には全部で34種類、合計136枚の牌が使われます。
その中で使われる牌は、大きく「数牌(すうはい)」と「字牌(じはい)」に分類されます。
数牌には「萬子(マンズ)」「筒子(ピンズ)」「索子(ソーズ)」の3つのスーツがあり、それぞれ1から9までの数字が書かれています。
例えば「1萬」「5筒」「9索」といった形で、同じスーツ内で順番を作ることができます。
一方、字牌は「東・南・西・北」の風牌と、「白・發・中」の三元牌に分かれていて、数字は存在しません。
これらは刻子(同じ牌3枚のセット)として使うことが多く、役に直結しやすい特徴があります。
麻雀のアガリの基本形は「4つの面子(メンツ)+1つの雀頭(ジャントウ)」です。
面子には「順子(シュンツ)」=連続する3枚と、「刻子(コーツ)」=同じ牌3枚の2種類があり、それらを揃えることが基本となります。
たとえば、「2索・3索・4索」の順子、「北・北・北」の刻子、「中・中」の雀頭という組み合わせでアガリ形が完成します。
この構成に加えて「役」が成立していなければ、アガリは認められません。
役とは、特定の組み合わせや条件を満たした場合に成立するボーナスのようなもので、例えば「タンヤオ(1と9と字牌を使わない)」や「リーチ」などがそれに当たります。
中でも特別な存在なのが「役満(やくまん)」です。
役満は通常の役よりも条件が厳しい代わりに点数が非常に高く、たとえば「国士無双」や「大三元」などが代表例です。
初心者のうちは無理に狙わず、基本役から覚えるのが効率的です。
牌の種類と役の基本構造を理解することで、麻雀というゲームの核が見えてきます。
まずはよく使う牌の特徴から覚えて、アガリ形をイメージできるようになりましょう。
麻雀点数の仕組みはこれだけ覚えればOK

麻雀のルールの中でも「点数計算」は特に難しいと感じられやすいポイントです。
ですが、初心者のうちはすべてを覚える必要はありません。
ここでは、アガリ時にどのくらい点数がもらえるのか、その基本的な仕組みを簡単に解説します。
麻雀の点数は「符(ふ)」と「翻(ハン)」の組み合わせで決まります。
符は牌の形や待ち方によって加算される数字、翻は役の難易度や数によって決まる倍率のようなものです。
たとえば、40符2翻のアガリなら、子のツモで1300点オール、親のロンで3900点といったように点数が決まります。
ですが、細かな計算は慣れるまでは難しいため、最初はざっくりとした目安を覚えておけば十分です。
初心者のうちは「2翻以上でアガれば高め」「3翻以上でそこそこ高得点」と覚えておくと安心です。
また、役満の場合は一律で最大点(親で48000点、子で32000点)になります。
以下は、初心者が覚えておくと便利な点数の早見表です。
【初心者向け 点数早見表】
符\翻 | 1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 | 役満 |
---|---|---|---|---|---|
30符 | 1000点 | 2000点 | 3900点 | 7700点 | 子:32000点 |
40符 | 1300点 | 2600点 | 5200点 | 8000点 | 親:48000点 |
※上記はロンアガリ(出和了)の場合の一例です。
点数の仕組みは、正確に覚えようとすると混乱しやすくなります。
まずは「高い役ほど点数が大きくなる」「役満は別格で覚える」といった感覚を持つところから始めましょう。
慣れてきたら、アプリや早見表を使いながらプレイすると実践的に覚えられます。
最初に覚えるべき麻雀役一覧【初心者向け7選】

麻雀では、アガるために最低1つ以上の「役」が必要です。
役とは、特定の牌の組み合わせや条件を満たすことで成立するポイントのようなもの。
初心者がまず覚えるべき基本的な役を7つに絞って紹介します。
麻雀では、4つの面子と1つの雀頭を揃えても、役がなければアガることができません。
そのため、どのような役があるのかを事前に理解しておくことがとても大切です。
まずは、初心者でも実戦で使いやすいシンプルな役を中心に覚えましょう。
以下は、初心者が最初に覚えるべき役の7選です。
- リーチ
テンパイした状態で「リーチ」と宣言することで成立。
誰かの捨て牌か自分のツモでアガれれば成立し、得点も上乗せされます。 - タンヤオ
1と9、字牌を使わずに構成された役。
数牌の2〜8のみを使うため、柔軟に構成しやすいです。 - ピンフ
すべて順子(連番3枚)で構成し、雀頭は役牌でないことが条件。
地味ながら点数が伸びやすい基本役です。 - 役牌(ヤクハイ)
白・發・中、または自分の風や場の風と同じ字牌を3枚揃えると成立。
最もシンプルで使いやすい役の一つです。 - 一盃口(イーペーコー)
同じ順子を2組揃えると成立する役。
例えば「3筒・4筒・5筒」を2回作るとこの役になります。 - 断么九(タンヤオ)
先述のタンヤオと同じ役ですが、名称を繰り返しておくことで認識しやすくします。
初心者はまずこの役から狙うといいでしょう。 - 平和(ピンフ)
鳴かずに順子で構成された役で、待ちが両面(りゃんめん)であることが条件。
覚える要素は多いですが、ゲームの基本形として最初に学ぶ価値があります。
また、役の中でも最も得点が高い「役満」は、初心者のうちは無理に狙わなくても構いませんが、名前だけ知っておくと会話についていけるでしょう。
例えば「国士無双」や「大三元」「四暗刻」などが代表的です。
役を覚えるコツは、実際のプレイの中で出てきた形を記憶していくこと。
最初からすべて暗記する必要はなく、実践を通じて少しずつ慣れていくのが自然です。
覚えておきたい麻雀用語集(リーチ・ツモ・カンなど)

麻雀には独特の用語が多く、最初は戸惑ってしまう人も少なくありません。
ここでは、初心者がゲームを理解するために必ず知っておきたい基本用語をわかりやすく解説します。
リーチは、あと1枚でアガリというテンパイの状態になったときに宣言するアクションです。
これを宣言すると以降の捨て牌が固定されますが、成功すれば点数にプラスされるメリットがあります。
ツモは、自分で山から引いた牌でアガることを指します。
一方で、ロンは他人が捨てた牌を使ってアガる際の用語です。
この2つはアガリ方の違いを表すため、セットで覚えておきましょう。
カンは、同じ牌を4枚揃えたときに宣言できるアクションで、ドラの数が増えるなどの効果があります。
ただし、手牌が変わるため、点数や役に影響を及ぼす場面も多く、初心者は慎重に使う必要があります。
ポンは同じ牌を2枚持っているとき、他人がその3枚目を捨てた場合に拾って成立する動作です。
チーは自分の左隣のプレイヤーが捨てた牌を使って、順子を完成させるときに使います。
ドラは、点数を増加させるボーナス牌で、特定の牌の次の順番にあたる牌が自動的に指定されます。
ドラはあくまで点数の加算要素であり、役には関係ない点に注意しましょう。
このように、用語は覚えることが多く感じられますが、どれもプレイを進める中で自然に慣れていくものです。
混乱しやすい言葉こそ、実際に聞いたり使ったりしながら覚えていくのが一番の近道です。
初心者がつまずくポイントと解決法

麻雀を始めたばかりの初心者がよくつまずくのは、ルールそのものではなく、情報量の多さや判断の難しさです。
ここでは、よくある3つのつまずきポイントとその解決法を解説します。
まず最も多いのが、「点数計算が覚えられない」という声です。
符と翻を組み合わせる仕組みが難しく感じられますが、これは最初から完全に覚える必要はありません。
初心者向けの点数早見表やアプリの自動計算機能を使えば、実戦中でも問題なく対応できます。
実際、多くのプレイヤーが最初は早見表を手元に置いてプレイしています。
次に、「役の数が多くて覚えきれない」という悩みもよく聞かれます。
麻雀には30種類以上の役がありますが、最初はリーチ・タンヤオ・役牌などの基本役に絞って覚えるのが効果的です。
少しずつプレイを重ねることで、自然とほかの役も目に入り、知識が増えていきます。
最後に、「状況判断に迷ってしまう」という問題があります。
どの牌を捨てるか、リーチすべきかなどの判断は、経験がものを言う分野です。
最初から完璧を目指すのではなく、「とりあえずリーチをかけてみる」などの基本アクションを試しながら学んでいきましょう。
麻雀は、知識だけでなく経験によって上達するゲームです。
つまずくのは自然なことと捉え、まずは実際に遊びながら覚えるスタンスで進めると、上達も早くなります。
まとめ

ここまでで麻雀の基本ルール、役、点数、そして重要な用語を一通り学びました。
最初は難しそうに感じたかもしれませんが、実際には「引いて、捨てて、役を作る」というシンプルな流れに沿ってゲームは進みます。
初心者のうちは細かい点数計算よりも、基本的な役と流れを体で覚えることが大切です。
オンライン麻雀やアプリで練習すれば、自然と感覚がつかめるようになります。
あとは実際に打ってみるだけ。
この記事で得た知識を活かして、まずは気軽に1局プレイしてみましょう。